編集後記
『鎌倉』

久し振りに鎌倉へ行ってきた。入梅前の好天に恵まれたために、ハイキングスタイルの人達や小中学生の遠足などで、どのお寺も散策路も賑わっていた。人が多い。新緑のハイキングコースは、頭上でさえずる鶯の声が都会の雑踏を忘れさせてくれる。うっそうと生い茂る竹林や照葉樹林の中は、初夏の太陽を遮り吹きぬける心地よい風が涼をさそってくれた。時には自然の中に飛び込むのもいいものだ。▼次号の企画会議があり、つぎつぎと提案された記事がきまっていく。時に(メール)仲間とチャットして、連絡を取りながら執筆者の許諾を取りつけていくさまはお見事といわざるをえない。自然と書き手をその気にさせてしまうのだから、まさに我が広報部委員はプロ中のプロだ。かくいう私もその手に乗せられてしまったひとりだった。▼世の中、いくぶん景気が上向いてきた。ここのところマスコミに「IT革命」なる語が載らない日が無いくらいだ。情報といえば、情報を得るために必要にせまられて購入したパソコンは、1年たって新製品と比較してみると性能に差が見られ不満がでてくる。といってもまだ十分機能は保持して立派に動くのだが……。上を見ればきりが無い。器機の機能を使いこなした挙句の不満ならば致しかねる。持てる機能を十分使いこなせず、隣の芝生が良く見えるの例えのように、使っている本人が不満足して買い替えるのはもったいない。▼そういえばこのあいだパソコン購入に関しての年収格差による「情報格差」が急速に拡大しているという“情報”が経済企画庁の調査で報告された。年収一千二百万円以上の世帯で九十五・六台で、ほぼ一世帯に一台だという。パソコン持ってても私みたいに宝の持ち腐れをしている人も多いのではないだろうか。ということで、これからパソコンをやりたい、あるいは持っている人を対象に、もっとスキルアップを図るようこれからの企画をしてみたいと考えている。(岩井)

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