沖縄の音楽に酔う
参加者 横山、三浦、山本夫妻、近藤、藤堂、橋本、高田、萩原

 ウチナー(沖縄)のサンシン(沖縄独特の三味線)とカチャシー(お祝いの席の踊り)に酔った三時間余りの遊びでした。ちなみに「モーアシビ」と言う言葉があって「モー」は草原「アシビ」は遊びだが、刹那的な遊びの意味ではなく、他者を楽しませ、自分も楽しむ、共に歌い、ともに踊るという意味で、まさに言葉どおりの遊びができた時間と空間でした。
 今回で6回目のListen&Talkパーフォは、十月二日、中野駅北口中野新道沿い、二間間口、入り口に山原船(やんばるせん)の赤ちょうちんがぶら下がっている店で開催。何回も店の前を通りすぎ、やっと見つけた店の二階、十二、三人が座るのがやっとのスペースに、部員九人が陣取り、沖縄の酒、ゴーヤチャンプルー(ゴーヤはにがうりのことで、身近にある素材を使っての料理に舌つづみをうちながら、五、六人のウチナーンチュによるサンシンの合奏と民謡は、本当に贅沢なうたげでした。
 琉球支配による過酷な歴史、又、太平洋戦争の生々しい傷跡、それでもウチナーンチュの奏でる島歌は、もの悲しくも明るく、人々の心をやさしく癒すものでした。心の深さ、伝統の「迎恩」の心が演奏者を通して伝わってきて、すっかり沖縄の文化のとりこになってしまった様子。音域が広く、又、不思議なメロディーのむずかしさにもかかわらず、皆が当然に口ずさみ、立ち上がって踊り始め、これがウチナーの心なのだと出席者一同感嘆しきりのうちに散会しました。
 今会初参加の私は、昭和三十三年第一商学部を卒業し、人並みに結婚し、二人の子供の親となりました。30代に病気にとりつかれ外出不可能な状態で、30代を送ってしまい、人生終わりかなと思ったのが、息を吹き返し、すっかり人生観も変わって、再出発しました。少しでも世の中のために役に立ちたいと思い、現在は「人生簿記研究所」を主宰し、目下、私の著書の三冊目の出版で大急がしです。自己紹介を書くように言われ、ほほを赤らめながら紹介させていただきました。
                    横山紋子(東中野 昭33年商)

 

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