編集後記

 

  中野稲門会設立から9か月。初めて迎える春ーこの会報もいよいよ4号目です。

創刊号の時は、ワープロを使って拡大縮小コピーをし、切り貼りして版下を作るという前近代的な方法で苦労したナァ。

 2号目から、救世主現る!女神・鈴木女史の入部で、一気にOA化が開花!プロはだしのパソコン使い、レイアウトも版下も自由自在、みんなで拍手!最近の号では、原稿をインターネットで送る人も増え、時代は変わった、と思いますネェ。

 春ー34年前はどうだったか。そう、早稲田の門を初めてくぐった4月の思い出。

まさに70年安保の激動の始まりでした。ある日行われたクラスのストライキ決議。なんと我が文学部1-D組が全学で初めてだったとは。(当時の総長様、ゴメンネ)

ところが、デモに初めて参加した級友が、いきなり逮捕されてしまった!

さあタイヘン。全クラスでソーダンの結果、みんなでカンパ。クラス一の駒場出身の美女を差し入れ役に選んだのだ。警視庁××署の連中が、「こんな美人が差し入れに来たのは本署創設以来初めて」と驚いたそうだ。(3泊4日、釈放後の彼の証言)彼は、彼女は、いまどーしているかナア。

     ・・・・・

 春になったら花見っ♪花見っ♪

  ……団子3兄弟♪♪

が流行っていますよねェ。ところであなたは「花より団子派」ですか?「団子より花派」ですか?そーですか。実はエー私は

  反主流の「花見酒派」です!

 花見酒に酔うと、ヒトは時として詩人に変身するというー…そして桜の下でまどろむと、小さな物語の始まり……Z Z Z Z・・・・・

春の三姉妹が静かに舞台に登場。「梅!桃!桜!」の声・声・声!いずれ劣らぬ美人三姉妹、江戸でも「中野小町」と大ヒョーバン。

厳冬の寒を知る長女・梅子は控えめな女。神秘的な密やかな、忍ぶ恋がお似合い。そう、熟年の男心に、竿をさす。

早春に咲き始めた次女、桃姫。まだかたくなさを残す、可憐な処女。青春の「つぼみの恋」か。初恋のKISSなイメージが眩い。

やがて季節の温もりが街をおおいだす頃、桜子のめざめの時がきた。春の匂い、香りが漂ってくる。三姉妹の性格の違いは、咲く時期からくるのか。桜子だけは違うのだ、と私は思う。

厳冬を知らぬせいか、否、知らされていないからこその無謀さ。天真爛漫の子供時代。風のいたずらを知っているから、あるときは「遠山の金さん」の背中に花吹雪のサインしたりして。

そして今、女のトキメキ。咲き誇る時ー

情熱的で、激情的で、刺激的で、時として刹那的ですらある。その「愛のかたち」があなたの華麗なる存在証明。

「一夜限りの絶世の美女」桜子、おまえは

夜目にもめだつ楊貴妃かー

いや、紅の花緒がプツンと切れて、

 夜桜お七の生まれ変わりか。

 はらはらと、ふりかかる

  桜吹雪の哲学堂公園をウォーク

 黒い髪に散り、浮かぶ

   花びら ひとひら・ふたひら

 唇ですくいとってあげようか

   それとも小指の爪にのせ

     桜マニキュア飾ろうか

 それとも拾い集めた花びら

   南の島で 身を投げ入れて

     桜貝に生まれ変わるかい・

   ??ナアンチャッテ

    ・・・・・・

・この会報が皆さまのお手元に届くのは、4月の末、きっと染井吉野の桜前線も、北海道の彼方に去っていることでしょうね。それでは皆さま、総会でお会いしましょう!    

     

広報部会では、昔の中野を語る写真を募集しています。皆様のお手元に眠る昔物語がありましたら事務局までご一報を!

広報部会(伊丹 記)

 

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