編集後記

 いつもながらの年の瀬を越すようだ。右肩上がりの社会ですごしてきたものにとっては、恒例の自省も十分にできなかった時が多かった。仲間と僅かな時間を口実に、干物を肴に口角泡を飛ばしていた時がなつかしい。どこかのおじさんが、世の中不景気だから「かすかな胎動」が感じられるなんてこと、おっしゃっていた。ほんとにそうならいいのだが。

 綿密な打ち合わせをしたにもかかわらず「パソコン教室」はカリキュラム通りコトが運ばなかった。初めてパソコンにさわる人の立場に立てば話を聞いたって、どこを操作したらよいのか、こわくて戸惑いの連続だったのではないか。画面に現れる記号やキーボードの配置が飲み込めず、文字入力もままならない。画面を二つも三つも出しちゃって、どこに文字を打ってよいのか困っている人もいた。次回はこんなことの無いよう、反省しています。早く上達する秘訣は、一にも二にも機器に触ってなれることだと思う。

 初の公式行事である中野稲門会の忘年会には、約百名の大勢の方が参加してくれた。最初は会員があつまらないのではと危惧していたのだが、そこはよくしたものだ。稲門初の女性プロ落語家、桂小文さんの語り口は小気味よい切れ味で、凝り固まった会員諸氏の頭脳を再構築してくれた。謝々。(岩井)

 

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